原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!

「媚薬がね、内からの保護魔法があれば効かないでしょ?
 ミカミさんにあれマズいですよねと指摘されて、慌てて外部攻撃からだけの保護魔法、と後付けで加えたの」

「あぁなるほどねぇ……ふたりでそう決めたからか」


 グレンジャーは納得したのか、スッキリとした
表情で立ち上がり、ふたりに向けて手を上げるとフッと姿を消した。


「あれから転移魔法の訓練だ、って口実で乱発
してるんだ」

「あの魔法に助けて貰ったのよね……ありがたいことだわ」


 オスカーの差し出した掌にロザリンドは自分の手を乗せた。
 そのまま手を繋いで、ふたりで侯爵家の庭園を散歩した。



 オスカーの実父の前国王陛下が彼に遺した遺産は受け取るべきだ、と王妃陛下と王太子殿下は仰って、オスカーは素直に受け取ることにした。

 そしてそれを資金に『ケリー奨学金』を出す財団を創設することにした。