翌日の朝、登校前のオスカーとロザリンドを執務室に呼んで話すコルテス侯爵は苦い物を飲み込んだような表情をしていた。
側に立つ夫人もまた視線を落としていて、昨夜の彼女のご機嫌は何処かへ行ってしまったようであった。
オスカーは今朝両親にロザリンドとの婚約を願い出るつもりだったが、ふたりの様子を見て思い止まった。
少し落ち着いて、学苑への行き帰りの馬車でもう一度ロザリンドの意思を確認して、どう両親に切り出すかを相談しようと思い直した……が。
いきなり、義父が自分の前に跪いた。
そして、義母も。
「義父上も義母上も、いかがされたのですか!」
「オスカー王弟殿下、これからは私共を臣下として扱ってくださいますよう、お願い申し上げます」
そして義父母はオスカーに、彼の実父と実母の話をした。
側に立つ夫人もまた視線を落としていて、昨夜の彼女のご機嫌は何処かへ行ってしまったようであった。
オスカーは今朝両親にロザリンドとの婚約を願い出るつもりだったが、ふたりの様子を見て思い止まった。
少し落ち着いて、学苑への行き帰りの馬車でもう一度ロザリンドの意思を確認して、どう両親に切り出すかを相談しようと思い直した……が。
いきなり、義父が自分の前に跪いた。
そして、義母も。
「義父上も義母上も、いかがされたのですか!」
「オスカー王弟殿下、これからは私共を臣下として扱ってくださいますよう、お願い申し上げます」
そして義父母はオスカーに、彼の実父と実母の話をした。