「はぁあ? そんなこと貴方に言われる筋合いないでしょ?
 私がどんな言葉使いしようと、貴方には言われたくない」

「……」

「大体、何様のつもりよ?
 真実の愛だか何だか知らないけど、浮気は浮気でしょ?
 謝るのが先じゃないの? 」

「……」

「転生とかマンガとか、ワケわからない言葉で誤魔化そうとするなんて、貴方の方が男らしくないわ」

「……」

「貴方の浮気は有名な話よ?
 お茶会の話のネタによく聞かされたもの。
 私が知らないからと、貴方は何食わぬ顔して
ウチに来てたわよね。
 なんて面の皮の厚い男なんだろう、と感心していたのよ」


 すっかり笑顔じゃなくなったウェズリーが何も言わないのをいいことにロザリンドはどんどんぶちまけた。
 言い出したら、次々と言葉が溢れ出てきた。
 文字通り、溢れるようにウェズリーに対する罵倒の言葉が浮かんでくる。