ずっと、好きなんだよ。

自問自答を繰り返し、地面ばかり見ていたからだろうか。


オレは...気づいてしまった。


視線の先の


アイツに。



「朽木...っ!」


「うわっ!ちょ、待って、れおくん!」



暗いし遠いから確信は出来ない。


でも、なんとなく、分かるんだ。


分かってしまうんだ。


なぜか。


本当に、なぜか。


引き寄せられるみたいにオレは駆け出し、


あっという間にそこまでたどり着いた。



「はぁはぁはぁ...朽木さん?あ、これ朽木さんのスマホだ。ちょっとお借りしまぁす。れおくん、わたし、店長さんに電話してみる」



こういう時に夏音はいつも冷静だ。


オレはただ名前を呼び続ける。



「朽木っ!おい、朽木っ!しっかりしろ」



揺らしても応答がない。


頭から血が出ていないか確認したがそれは大丈夫みたいだ。


なら大丈夫。


アネキみたいに床で眠るような変なヤツなんだ。


そうだ。


そう、だ...。


そう、だよな...。


なぁ、



「朽木っ!」