ずっと、好きなんだよ。

なんて、またぼんやりしかけてオレは急いで列に並び直し、夏音の好きそうなはちみつレモンパンケーキと自分用にオムパンケーキを買った。



「おっ!戻ってきた!何味にしたの?」


「たこ焼きがしょっぱいから、夏音には甘いやつ」


「それ、大正解っ!さすがれおくん!」



夏音はふんふふ~んと鼻歌交じりで食べ進める。



「ふわふわふっかふかで美味しいっ!これ絶品だよ!」



んじゃ、オレも...。


はむっと一口食べると...



「うま...」



思わず声が漏れた。



「そっちも食べていい?」


「いいよ。...ほら」



いまだに間接キスも慣れないオレは夏音から視線を反らし、虚空を見つめた。



「ほんとだ、美味しいっ!さいっこー!ねぇ、あと何味あった?」


「あとは焼きそば」


「よし、決めた!それも食べる!今度は自腹で!美味しいもん、全部食べつくそう!やった~!今日は屋台飯パーティーだっ!」



と、勝手にパーティーを開催し始めた夏音を見守ってる間に腕時計の針は1周し、再び栄木家に戻る時間になった。