ずっと、好きなんだよ。

待ち合わせ場所に到着するや否や夏音は叫んだ。



「れおくん、お誕生日おめでとう!で、突然で本当に申し訳ないんですけれどもぉ、実家に寄らせて下さいっ!あれがないとわたし、オーストラリア行けないのぉ~」



夏音は現在大学近くの女子寮で暮らしている。


留学に持っていくものをリストアップしたところ、長年お世話になってきたお守りやぬいぐるみも持っていきたいとなったらしい。


夏音の実家から例の祭りのことが知らされ、ならば今日行こうと思ったようだ。


オレ達は電車に1時間ほど揺られ、宮森町駅に到着した。


そこから歩いて10分ほどのところに夏音の実家がある。


4月に大学近くの公園の桜が綺麗だからと一緒に花見をした時と変わらず、今日も夏音のご両親は元気溌剌だった。


ちゃっかり夏音ママお手製のパウンドケーキをご馳走になり、話が弾んできた頃に夏音のお守り捜索が終わり、オレ達は夏音の実家を後にした。