ずっと、好きなんだよ。

「いやぁ、懐かしいわね」


「朝からなんでそんなもん見てんだよ?恥ずかしいだろ...」


「だって、今日は玲音の誕生日じゃない?成長の記録...思い出とか振り返りたくなっちゃって。でも、玲音に言っても出してくれないでしょう?だから、美玲に頼んだら、あの子母さんの変わりに写真を撮って整理してくれててねぇ。ほんと、美玲には感謝してもしきれないわ」



母さんは涙ぐみながら、オレが産まれてから大学に入学するまでの写真を見返していた。


幼稚園の頃から目立ちたがり屋で、どこにいても真ん中で存在感を発揮していたがったオレ。


幼稚園のお遊戯会でも、小学校の秋の発表会でも王子様役をやることが多かった。


運動神経もそれなりに良くて運動会ではいつもリレーのメンバーに選ばれていた。


アンカーになった時は飛び上がるほど嬉しくて奈和に......


朽木に真っ先に自慢しに行っていた。



ーー奈和。



名前を呼べば振り返り、オレの瞳を真っ直ぐ見つめてくれていた。


オレの自慢話に耳を傾けてくれていたのはいつだって朽木だけだった。


オレのアルバムの中で多かったのは、なぜかオレより朽木の写真だった。


母さんが肩を小刻みに揺らし、笑っている。