大学の講義が終わればいつもはバイトがあるのだが、今日は休みで夏音と出かけることになっていた。
6月に入ったから毎週のように台風がやってきて、大暴れしては許しを乞うかのように美しい七色の橋を空に架けていく。
そして、また今日も...。
「わあ!虹だ!れおくん、見て見て!虹だよ、虹っ!」
夏音が傘をくるくるさせながら、不器用なステップを踏んで踊ってる。
夏音だけは...変わらない。
オレの周りで変わらずに確かにそこにあって
ずっと天真爛漫で
天使のような夏音。
夏音を見ているだけで胸を覆っていたもやもやがすーっと消えていく気がする。
言われた通り空を見上げてみる。
鮮やかな虹が架かる、雨上がりの澄んだ青空がオレの心をより一層浄化させていく。
「綺麗だな...」
「ん?何が?」
夏音が傘を畳んでオレの顔を覗き込んできた。
相変わらず近い。
まだ夏前だってのに、
なんか暑い。
この温度は、夏音のせいだ。
「おーい、れおくーん」
「...行こ」
「あ。今話題も目も反らした。もぉ、ずるいよ~。そこはねぇ、虹よりも夏音が綺麗だよって言うとこだからぁ。分かったぁ?」
「はいはい」
「む~。それは分かってない。ぜんっぜん分かってない。お仕置きに~」
...うわっ。
不意打ちが1番困る。
「ほっぺ真っ赤!れおくん、可愛い」
「可愛いじゃない。オレで遊ぶな」
「ふふ。お主そういうとこも可愛いぞ」
「だから...って、夏音っ」
「ほら、行くよ!」
強引に頬を奪われ、
左手も奪われ、
心も奪われた。
オレは夏音に引っぱられたまま足を動かす。
6月に入ったから毎週のように台風がやってきて、大暴れしては許しを乞うかのように美しい七色の橋を空に架けていく。
そして、また今日も...。
「わあ!虹だ!れおくん、見て見て!虹だよ、虹っ!」
夏音が傘をくるくるさせながら、不器用なステップを踏んで踊ってる。
夏音だけは...変わらない。
オレの周りで変わらずに確かにそこにあって
ずっと天真爛漫で
天使のような夏音。
夏音を見ているだけで胸を覆っていたもやもやがすーっと消えていく気がする。
言われた通り空を見上げてみる。
鮮やかな虹が架かる、雨上がりの澄んだ青空がオレの心をより一層浄化させていく。
「綺麗だな...」
「ん?何が?」
夏音が傘を畳んでオレの顔を覗き込んできた。
相変わらず近い。
まだ夏前だってのに、
なんか暑い。
この温度は、夏音のせいだ。
「おーい、れおくーん」
「...行こ」
「あ。今話題も目も反らした。もぉ、ずるいよ~。そこはねぇ、虹よりも夏音が綺麗だよって言うとこだからぁ。分かったぁ?」
「はいはい」
「む~。それは分かってない。ぜんっぜん分かってない。お仕置きに~」
...うわっ。
不意打ちが1番困る。
「ほっぺ真っ赤!れおくん、可愛い」
「可愛いじゃない。オレで遊ぶな」
「ふふ。お主そういうとこも可愛いぞ」
「だから...って、夏音っ」
「ほら、行くよ!」
強引に頬を奪われ、
左手も奪われ、
心も奪われた。
オレは夏音に引っぱられたまま足を動かす。



