ずっと、好きなんだよ。

「うわっ、すご...」



入室するや否や朽木は声をあげた。


びっしりと本が並べられている本棚を見て驚いたらしい。


まぁ、朽木も知っているとは思うが、オレは一応優等生だから。


金髪に染めようがピアスをしようがオレは見た目以上に真面目なんだよ。


だから、高校ん時の教科書も何かの時に役立つかなぁなんて思って捨てられないんだ。


それにしてもずっと見つめている。


ったく、恥ずかしいだろ...。



「あんまじろじろ見るな」



オレがそう言うと、



「ごめん。なんか、知らないこと多くて...ビックリして...」



朽木は少し寂しそうな...悲しそうな、なんとも言えない表情を浮かべた。


それを見てチクりと心が傷んだ。


今日この日までまともに話もしなかった。


ぽっかり空いた2年半という月日の中で、


きっと、オレの知らない世界で


オレの知らない朽木が多くなった。


それに、もうオレとは、オレの世界とは


交わらない気がして、


痛い。


それでいいはずなのに、


いつまでも友達...なんて、


ていうか友達でもなくて


ただの元クラスメイトだったのに、


それなのに、


なぜ朽木には


朽木だけには


こんな気持ちになるのだろう。