次の日、天気は曇りのち晴れというところかな。雲の隙間から日差しを浴びることが出来て嬉しい。
いつものように彼からの言葉を待っていると、
彼「君の所へ行きたい」

突然彼が元気の無い声で一言そう言った。

私は同じ気持ちだった。。!
と一瞬浮かれ気分になったが、彼の声に元気がないのを感じ取り、平静を装って
「おはよう。どうしたの?」
と返した。

彼は暫し沈黙した後、意を決したかのように話し始めた。


彼「僕はもう、そう長くないうちに君の元から居なくなると思う。
そんな予感がするんだ。
これはもう決まっていて、覆すことは出来ない…。
君とずっと一緒に…、出来れば、隣にいたかった。
君を一目見た時にこんな気持ちにならなかったら…」

彼から途切れながらも、必死に話しているのが伝わってくる。

私は訳が分からなくなっていた。毎日楽しくて嬉しくて…同じ気持ちでいてくれてると思っていた。なのに、突然別れの予告をされてしまうなんて…。
もう何を信じたらいいのか分からなくなっていた。
私は何とか声を絞り出すように、
「そうなんだ…。」
と、それだけ答えた。

彼からもそれきり返事は帰って来なかった。