「すきだと言えばいいのかよ!真知と結婚したい!真知がすきですきでどうしようもない!寝ても覚めても真知のことしかねえ!真知が1番かわいい、すきだ」



吠えるように一気にまくし立てた言葉にびくびくして涙が止まらない。
メイクもぐしゃぐしゃ、零れ落ちた涙はソファーに染みをつくる。

両肩を捕まれ、揺さ振られ、眼が離せない。
真剣な表情に隠れるつらい想い。



「だい、きらいって言った………のに」

「だいすきだ、あの時素直になれるほど大人じゃなかった」

「顔も、見たくない………」

「毎日見てえ、すきだって言いてえ、すきだって言われてえ、キスだって嫌がる顔じゃなくて照れた顔にしてえ」



すきだって言いたい、言われたい…?
すき、って言いたい……?あたしに?