大きな音を立てて開けたのにも関わらず、中からそれを咎める声は聞こえなかった。
少し、覚悟したのにな。
構ってもらえるから、という単純な理由でもあったけれど。
そうでなかったことに少し寂しさを覚える。
改めて、翔太の部屋を見渡したけれど、いつものように最低限のものしかない。
ベッドにローソファー、何も置かれていない黒の机と椅子、そしてテレビ。
クローゼットがあるためタンスはない。
ただそれだけ。
本当に、それだけ。
部屋の入口と向かい合わせにあるベッドに翔太は寝ていた。
ベッドに俯せになってあたしとは反対の壁側を向いている翔太。
ブレザーは椅子の背もたれに乱暴に掛けられている。
ベッドの横に座って、肘を着いて翔太、と何度も呼び掛けるけど何も反応がない。
寝てる……。
なら、静かにしなきゃだわ。
捨てるように床に散らばった翔太の鞄とコンビニのビニール袋を椅子に置いてあたしはローソファーに腰掛けた。
メンズ雑誌だけど手に取ってパラパラと意味もなくめくっていた。
少し、覚悟したのにな。
構ってもらえるから、という単純な理由でもあったけれど。
そうでなかったことに少し寂しさを覚える。
改めて、翔太の部屋を見渡したけれど、いつものように最低限のものしかない。
ベッドにローソファー、何も置かれていない黒の机と椅子、そしてテレビ。
クローゼットがあるためタンスはない。
ただそれだけ。
本当に、それだけ。
部屋の入口と向かい合わせにあるベッドに翔太は寝ていた。
ベッドに俯せになってあたしとは反対の壁側を向いている翔太。
ブレザーは椅子の背もたれに乱暴に掛けられている。
ベッドの横に座って、肘を着いて翔太、と何度も呼び掛けるけど何も反応がない。
寝てる……。
なら、静かにしなきゃだわ。
捨てるように床に散らばった翔太の鞄とコンビニのビニール袋を椅子に置いてあたしはローソファーに腰掛けた。
メンズ雑誌だけど手に取ってパラパラと意味もなくめくっていた。

