幹彦くんとやらが見えなくなったとき、小走りが収まった。立ち止まって彼女は後ろを確認してからもう一度ごめんなさいと謝った。
「急がしてごめんなさい。あの場にずっといるのもつらいと思ったから。幹彦くん、柏木くんのこと憧れてるから……」
それ以上彼女は言葉を続けなかったけど。なんとなく言いたいことは伝わってきた。
だから、翔太の彼女であるあたしが気に入らないって?
「……彼、24なの?同い年?」
彼女が頷くのを確認してからあたしは呆れ返ってしまった。
「急がしてごめんなさい。あの場にずっといるのもつらいと思ったから。幹彦くん、柏木くんのこと憧れてるから……」
それ以上彼女は言葉を続けなかったけど。なんとなく言いたいことは伝わってきた。
だから、翔太の彼女であるあたしが気に入らないって?
「……彼、24なの?同い年?」
彼女が頷くのを確認してからあたしは呆れ返ってしまった。

