「あっぶねぇなぁ、しっかりしろよ」
「あ、ありがと」
「行くぞ」
力強く支えられたのでさえも、今のあたしにはうれしいもので。
動揺してしまう。
会えなかった時間を昨夜埋めたはずなのに。
今まで以上に隙間を埋めたというのに。
翔太に促されるまま外に出て、鍵を閉める様子をぼんやりと見ていた。
あたしに掛けられたその声とともに差し出された手。
「え?」
「ったく!」
舌打ちを一つ零したのにびっくりとして顔を見上げたら目が合わない。
腕を引かれてはっとみたら翔太の顔はほんのり赤かった。
そしてあたしの手に繋がれた翔太の手を見る。
一夜にして関係が変わってしまったみたいだわ。
ぎゅっと指を絡まして身体がくっつくぐらいまでそばによる。
翔太があたしを見たからあたしも翔太を見る。
見つめ合うこと数秒、どちらかともなく気が抜けて笑ってしまう。
あたしはきっと幸せいっぱいって顔してる。翔太も翔太でしょうがねぇなぁ、ってあたしに甘い顔してる。
あたしは幸せいっぱいで手をぎゅっと強く握った。
その分握り返してくれるのもあたしを幸せにするの。
「あ、ありがと」
「行くぞ」
力強く支えられたのでさえも、今のあたしにはうれしいもので。
動揺してしまう。
会えなかった時間を昨夜埋めたはずなのに。
今まで以上に隙間を埋めたというのに。
翔太に促されるまま外に出て、鍵を閉める様子をぼんやりと見ていた。
あたしに掛けられたその声とともに差し出された手。
「え?」
「ったく!」
舌打ちを一つ零したのにびっくりとして顔を見上げたら目が合わない。
腕を引かれてはっとみたら翔太の顔はほんのり赤かった。
そしてあたしの手に繋がれた翔太の手を見る。
一夜にして関係が変わってしまったみたいだわ。
ぎゅっと指を絡まして身体がくっつくぐらいまでそばによる。
翔太があたしを見たからあたしも翔太を見る。
見つめ合うこと数秒、どちらかともなく気が抜けて笑ってしまう。
あたしはきっと幸せいっぱいって顔してる。翔太も翔太でしょうがねぇなぁ、ってあたしに甘い顔してる。
あたしは幸せいっぱいで手をぎゅっと強く握った。
その分握り返してくれるのもあたしを幸せにするの。

