「聞いてんのか?」
「き、聞いてるわっ!」
「で?」
「で……?」
「休みは取れたのかってことだよ、お前やっぱり聞いてねえだろ」
摘んだままで力は抜けていたのに、また強く摘まれ、引っ張られた。
きっと赤くなってるに違いないわ。
痛む鼻を押さえ、翔太を見ると缶ビールを最後まで煽っていた。
「取れないわ」
「あん?」
そっぽを向いて言い捨てる。
言い方が自分でも拗ねてるように聞こえた。
取れるわけないのよ、って翔太が何かを言う前に畳み掛ける。
翔太はわかった、と一言言うだけ。
また怒鳴られて睨まれるって思ってたのに、納得したような返事に拍子抜けして思わずマジマジと翔太の顔を見てしまった。
「んだよ」
「いや、だって…………」
「だって?何だよ」
「なんでも、ないわ……」
片手で潰した缶を捨てると寝る、と言いながらあたしの腰を抱いて寝室へと向かった。
「き、聞いてるわっ!」
「で?」
「で……?」
「休みは取れたのかってことだよ、お前やっぱり聞いてねえだろ」
摘んだままで力は抜けていたのに、また強く摘まれ、引っ張られた。
きっと赤くなってるに違いないわ。
痛む鼻を押さえ、翔太を見ると缶ビールを最後まで煽っていた。
「取れないわ」
「あん?」
そっぽを向いて言い捨てる。
言い方が自分でも拗ねてるように聞こえた。
取れるわけないのよ、って翔太が何かを言う前に畳み掛ける。
翔太はわかった、と一言言うだけ。
また怒鳴られて睨まれるって思ってたのに、納得したような返事に拍子抜けして思わずマジマジと翔太の顔を見てしまった。
「んだよ」
「いや、だって…………」
「だって?何だよ」
「なんでも、ないわ……」
片手で潰した缶を捨てると寝る、と言いながらあたしの腰を抱いて寝室へと向かった。

