「?」

「もう終わり」

なにが…?

「どうしたの?」

「終止符」


もしかして
彼女と何かあった?

時計を見ると18時
定時まであと1時間…

終わったら電話してみようかな

「仕事終わったら電話する」


それからはLINEはなく、時間は過ぎた

仕事を終えて会社を出ると、急いでユーマに電話した
あのLINE…
毎週会ってるんだ
ただ事じゃないことくらいすぐにわかる

なにがあったか、大体予想はついた

だけどユーマのダメージは予想を遥かに超えているのだろう

「プルルル…」

出ない…

仕事かな


コンちゃんへのLINEを開く
「今会社出たから行くね」

会ったら相談してみようかな
コンちゃんにも届いているかな?

コンちゃんに話したら、案の定同じようなLINEが来ていたらしい
でも、15時頃…
モヤっとした感情が浮き上がる
私には18時頃だった
ユーマは、先にコンちゃんに連絡してたんだ…
少しだけ「羨ましい」って思う自分がいる
自分よりユーマに必要とされているコンちゃんが…羨ましい

こんな時にこんなこと思うなんて
私はどれだけ自分勝手なのだろう


そんな時、急にスマホが震え出した

「ユーマから電話…!」

「ほら!私にはきてないよ!出てあげなよ!」
コンちゃんは私の気持ちを察したのだろう
自分には来ていないことを嬉しそうに、スマホを指差す

「うん…!ちょっとごめん!向こう行ってくる」

ガヤガヤ騒がしい店内出ていい電話じゃないから


「…もしもし?」

「マリ?」

「ユーマ、どうしたの?さっきのLINE…」

「お前今どこいんの?」

ユーマの表情が頭からに浮かぶ
暗い…
放り投げるような言葉

「渋谷」

「コンちゃんと?」

「うん…」

「…俺今からそっち行っていい?」

「いいけど…コンちゃんもうすぐ帰るって言ってるから、多分ユーマくる頃には」

「いい!
お前だけでもいいから…
お願い…1人にしないで」