新しく通うことになる中学校は、僕にと
っては未知との遭遇に近いところだった。
何と言うか……一言でいえば、ヤンキー
の溜まり場みたいな学校だった。髪の毛が
カラフルな生徒と制服が着崩すのがデフォ
みたいな感じで驚いた。
そして、何故か僕のことを大歓迎してくれ
た。なんだか、クラスというか学校内で立
場の強そうな生徒が大歓迎で、それに伴っ
てみたいな感じで驚きだった。
「えっと……今日からこの中学校に転校
した、綾瀬椿です。よろしくお願いしま
す。」
たったこれしか言っていないのに、クラ
スの雰囲気はとても良く、何となく1番目立
つ生徒が、
「椿くん!よろしく〜!!俺、如月香蓮
(きさらぎかれん)って言いま〜す!椿くんは
とっても頭の良い中学校から来たと聞いてる
から、俺達の中学じゃ物足りないかもだけ
ど、俺、こう見えて、全国模試では上位だか
ら勉強も多少は出来るよ〜。ちなみに、こ
の学校、見た目はヤンチャかもだけど、勉
強出来る奴がチラホラいるから、良かった
ら探してみてね!」
こんな感じで、何故か好印象な感じだっ
た。そして、全国模試での上位という驚き
の自己紹介をしてくれた。
僕は全国模試だと大体5〜10位をキープして
いたけど、この如月くんとやらは、多分、
僕より勉強が出来る気がした。



