「椿くんは、両親と色々あって大変だと
は思いますが、僕達は椿くんがどんな態度
で何をしても決して見捨てることはありませ
ん。犯罪行為をした場合はとても怒ります
が、僕の職業が弁護士だからといって、色々
と制限するつもりは無いですし、自由に過
ごしてもらって構いません。ただし、どんな
ことがあっても、1日で一度は、必ず3人一
緒に食事をしましょう。旅行や出張などど
う考えても不可能だよねといった場合を除
いて、ということにはなりますが。僕達は
椿くんのことが知りたいです。だから、椿く
んを知る為にまずは一緒に食事をしましょ
う。そして、一緒に出掛けましょう。椿くん
と行きたいところが僕達にはたくさんあり
ます。」
美玲さんは、僕の目を見てこう言ってき
た。その瞳はとてもキラキラして見えた。
だけど、その瞳は今の僕にとってとても眩
しくて、僕がそう言われたかった人には言っ
てもらえなかったということが僕の胸には
広がっていた。



