ガラガラ。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
えっ?
聞き覚えのある・・・
「あれ、桜子ちゃん」
やっぱり剛先生だ。
そして、明日鷹先生と有香さんも一緒。
有香さん、やっぱり綺麗だな。
あれ、でもちょっと痩せた?
「何してるの?」
テーブル席に向かいながら、私の前まで来た明日鷹先生が足を止めた。
「母の手伝いを」
「勤務だけでも忙しいはずでしょう?」
「大丈夫ですよ」
私は笑ってみせた。
3人は煮物や揚げ物、お造りを注文。
先生達はビールを、有香さんはウーロン茶で乾杯した。
でも変だなあ。そんなに盛り上がっている様子が無い。
時々、有香さんが笑顔を見せるだけで、明日鷹先生はどちらかというと不機嫌な感じ。
「気になる?」
たまたまテーブルの横を通りすぎる私に、小さな声で剛先生が聞いた。
「何がですか?」
「有香さんと明日鷹の事。ずっと見てるから」
「べ、別に・・・」
自分でも恥ずかしいくらい動揺してしまった。
その時、
ガチャンッ。
隣のテーブルでグラスの割れる音がした。
「あー、ああー」
お客さんの声。
私は慌てて駆け寄リ、テーブルを拭き、腰をかがめて床に散らばったグラスを片付ける。
「痛っ」
突然、指先に痛みがはしった。
ポタポタと、真っ赤な血が足元に流れ落ちる。
どうやらガラスで指を切ってしまったらしい。
「切ったの?馬鹿だなあ」
寄ってきた明日鷹先生の呆れた顔。
馬鹿って・・・
唇を尖らせた私の手を取り、明日鷹先生が傷口を見ている。
「気をつけなさい。傷は深くないから、消毒すればいい」
「ありがとうございます。でも、放っておいてください」
素早く手を引っ込めると、私は割れた食器を盆にのせ厨房に向かった。
「ちょっと、桜子」
母さんの慌てたような声が聞こえたけれど、今は無視。
ポカンとしている明日鷹先生に、母さんが謝っているのが見えた。
ったく、何しているんだ私。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
えっ?
聞き覚えのある・・・
「あれ、桜子ちゃん」
やっぱり剛先生だ。
そして、明日鷹先生と有香さんも一緒。
有香さん、やっぱり綺麗だな。
あれ、でもちょっと痩せた?
「何してるの?」
テーブル席に向かいながら、私の前まで来た明日鷹先生が足を止めた。
「母の手伝いを」
「勤務だけでも忙しいはずでしょう?」
「大丈夫ですよ」
私は笑ってみせた。
3人は煮物や揚げ物、お造りを注文。
先生達はビールを、有香さんはウーロン茶で乾杯した。
でも変だなあ。そんなに盛り上がっている様子が無い。
時々、有香さんが笑顔を見せるだけで、明日鷹先生はどちらかというと不機嫌な感じ。
「気になる?」
たまたまテーブルの横を通りすぎる私に、小さな声で剛先生が聞いた。
「何がですか?」
「有香さんと明日鷹の事。ずっと見てるから」
「べ、別に・・・」
自分でも恥ずかしいくらい動揺してしまった。
その時、
ガチャンッ。
隣のテーブルでグラスの割れる音がした。
「あー、ああー」
お客さんの声。
私は慌てて駆け寄リ、テーブルを拭き、腰をかがめて床に散らばったグラスを片付ける。
「痛っ」
突然、指先に痛みがはしった。
ポタポタと、真っ赤な血が足元に流れ落ちる。
どうやらガラスで指を切ってしまったらしい。
「切ったの?馬鹿だなあ」
寄ってきた明日鷹先生の呆れた顔。
馬鹿って・・・
唇を尖らせた私の手を取り、明日鷹先生が傷口を見ている。
「気をつけなさい。傷は深くないから、消毒すればいい」
「ありがとうございます。でも、放っておいてください」
素早く手を引っ込めると、私は割れた食器を盆にのせ厨房に向かった。
「ちょっと、桜子」
母さんの慌てたような声が聞こえたけれど、今は無視。
ポカンとしている明日鷹先生に、母さんが謝っているのが見えた。
ったく、何しているんだ私。



