相馬がこれからのカウンセリングについて
頭を抱えていると
コンコンとノック音が。 


「相馬、入るぞ」


ガチャッとドアを開けて入ってきたのは慎也。


「あ、慎也先生……!あのカルテ今出します!!」

「あー、そんなんは後でいい」


先程陸が座っていた席に腰掛け
相馬と向き合う。


「カウンセリング止めたかったら、いつでも言ってくれていいからな。少しお前には荷が重すぎると思っている……」

「い、いえそんなこと……!」


慎也の申し訳なさそうな表情に
慌てて笑顔をふりまく。 


そんな相馬を見て
彼はキッと真剣な顔つきになった。


「お前には……話しておいた方がいいかもしれないな」




彼の言葉にクエスチョンマークを浮かべる。


《相馬がカウンセリングする前の陸》について慎也は話し始めた。