辺りは薄暗くなっていた。


冬の冷たい風が体を包み込む。


もうちょっとだけ先生と一緒にいたかったな。


放課後。


誰もいない教室。


私と津田先生の2人きりの空間。


何より特別だった。


来年も。


中学校生活最後の学年も。


津田先生が担任だったらいいのにな。


この恋が、叶わなくても。


先生のことをただ好きでいたい。


ずっとそばにいたい。