純愛ラビリンス

少し沈黙が続いた

「…久しぶり」

私の方から口火を切った


「うん。…変わってないね、月花」


理音ちゃんも懐かしそうに私を眺める


あの時助けてもらってから、理音ちゃんは
すぐに引っ越してしまった


だから、最後に会ったのは小学校の時

懐かしいのも納得がいく。


「…うん。…理音ちゃんも、変わってない」


2人で目を合わせて笑う


2人とも見た目はすっかり変わっているはずなのに、お互いにお互いのことがすぐに
分かった

やっぱり面影っていうのは消えないみたい


「…ていうか、理音ちゃんまた引っ越してきたの?理音ちゃんのお家からここって、結構遠いよね?」


「あー…お兄ちゃんがさあ、」


んんん!?!?お兄ちゃん…!?

「理音ちゃんってお兄ちゃんいたの!?」

「いるよ。あれ、言ってなかったっけ?」


聞いてない聞いてない!!!


「初耳だよーーー!!」

「あれ?そうだっけ?笑」

なんでもないかのようにサラリと話された
新事実に驚きが隠せなかった


「…で、お兄ちゃんがこの学校に通いたいっていうから、また引っ越してきたんだよ
お父さんの仕事ももう大丈夫だったし」

そう、理音ちゃんはお父さんの仕事の関係で引っ越した

かなり遠くに行ってしまったから、当時の私には会うに会えない存在だったんだ


「へぇ〜、、そうだったんだ…」