身支度を済ませ、制服に腕を通す。
ブラウン調の可愛らしい制服だ。
リュックに必要最低限の物を入れて、廊下に出ると、通学カバンを持った秀永さんがいる。
「一緒に登校しよ。と言っても車だけどね」
目立ちたくない、そこが本音だった。
だけど付き人として、いなくちゃいけない。
私は通学カバンを奪って玄関へ向かった。
「えっ、なになになに?」
「付き人なので、主に持ち物持たせるわけにはいきません」
「そんなことないから返して!大丈夫!」
男性の力は強い。
すぐに奪い返された。
「茉愛ちゃんには普通にいてほしい。家政婦だからとか、付き人だからとか、そういうんじゃなくて、ただ俺の横いてよ」
意図する真の意味が分からなくて何も返せなかった。



