翌朝。
隣には、綺麗な寝顔の秀永さんがいる。
睫毛が長くて、鼻筋が通っている。
彼女、いるんだろうなぁ。
少しグサリと胸に刺さった。
何考えてんだろう。
何傷付いてんだろう。
キッチンで朝ご飯を作りに行くと、シェフの方がいる。
「おはようございます、茉愛様」
「おはようございます…えっと…」
「朝食の準備はダイニングにできてますよ。そしてお弁当もできあがっております」
「えっ…ああ、そのくらい、やるつもりでいたのですが」
「いえいえ、仕事ですから」
私が家政婦として来た意味は?
そう思ってしまった。
ダイニングに行くと、3つ星ホテルの朝ご飯みたいなのが2つ用意してある。
あと、普通のお弁当らしき物も2つ。
恐らく秀永さんの分。
食べていると、彼がやってくる。
「おはよー、茉愛ちゃん」
「おはようございます」
「そろそろタメで喋ろ?」
「家政婦ですから」
「はあ…」
溜め息をつかれた。
ちゃんと仕事しないと、お給料貰えない。
本末転倒だ。
家政婦として、仕事をしないとならない。



