いつもそばで


「茉愛、ごめんね。小野寺家の家政婦になって稼いでもらうことになっちゃって…」

「大丈夫!安心してお母さん!」


私はシングルマザーの母の元で育ち、高2になると同時に中退し、今に至る。

小野寺グループは、色んな所のスポンサーで見かけるような大きな会社だ。


「じゃあ、お母さん。私行ってくるね!」

「行ってらっしゃい」


アパートの下に停まっていた黒い車に乗り込み、小野寺家に向かう。

母には元気に振舞っているが、実際の私は引っ込み思案で人見知り。

小野寺家の息子は、私の一個上らしいが、どんな人なんだろう。