「理彩は香水なんてつけなかったのに、どうせ他の男だろ....」


「なに、他の男って。私が浮気してるとでも言いたいの?」


自分でもあり得ないくらい大きな声が出てしまう。


私が他の男子と関係を持つわけない....。意識すらしたことないのに。


「だってお前最近おかしいし」


「それはっ⎯⎯⎯⎯⎯ 」


「なに、言ってみて」


それは、蓮が忙しそうだからなんて言えなかった。


そんなこと言ったら蓮はもっと私に気を遣うだろう。忙しい上に気を遣わせるなんて嫌だ。


「それは....」


「言えないこと....なのか。ごめん、帰る」


蓮が早足に去っていく。


どうすれば、どうすれば⎯⎯⎯⎯⎯