「蓮ー、そういえば香水つけてきたんだ。どうかな?」 戻ってすぐぼんやりとしている蓮に話しかけてみる。 「....香水?」 「うん、香水」 「なにこれ、あっま」 すんすん、少し私に近づいて蓮は香水の匂いを嗅ぐ。 なに、この香水の匂いが不満なの?あまりにも不機嫌な言い方でイラっとする。 「なんで突然香水なんか」 “なんか”ってなに。 私は香水があんまり好きじゃないけど、ただ蓮がこの香水の匂いが好きって前に言ってたから買ってつけただけ。 そう言おうとすると先に蓮が口を開いた。