夫が帰る時間に合わせて私は手際よく料理をした。 パスタにサラダ、じっくり煮込んだビーフシチューがメイン。 評判のパン屋さんでロールパンを買った。 そして小さいけれど可愛いサンタクロースの乗ったケーキ。 準備をしているだけで気分が浮かれてくる。 夫はどんな反応をするだろうか。 まるでいたずらを仕掛ける子供みたいに、私はワクワクしている。 ついに玄関の開く音がして、夫が廊下を歩いて向かって来るのが分かった。 私はポケットに忍ばせていた指輪を取り出し、左手の薬指にはめた。