ガラッ
え?なんでアイツがいるんだ?
俺の視界に入ったのはまだ教室に残っている
ササキユラノのすがた。
教卓の上には帰る時には
なかったはずのプリントの山。
ああ、雑用か。
そんなことを思っていると、
ユラノ「ユイトどうしたの?」
喋りかけられた。
ユイト「…ケータイ忘れた」
素っ気なく俺は返した。
するとあいつは俺の机の中からケータイを
取り出して渡してくれた。
ユラノ「…はいっ!どーぞ(ニコッ)」
可愛らしい笑顔で
ケータイを渡す彼女。
でも、俺には初めてあった時から
分かってた。
それは、本当の笑顔なのか?
俺は口走ってしまったんだ。
ユイト「……お前の笑顔……キライ…」 と。
