『スカートが捲れた、その時ボクは…』絶対言わないでください!番外編

保健室でセンセーを抱きしめた感触
オレはまだ覚えてるよ

忘れられない


センセーのこと好きだった気持ちも
センセーにキスしたいと思った出来心も
センセーの笑った顔
センセーの困った顔

センセーの…


3年間のセンセーを忘れるには
どれくらいの年月が掛かるんだろう


センセーは
オレのそんな気持ち、わからないでしょ


「何を応援してるの?

オレ、センセーがいないと頑張れない

センセーがいたから3年間頑張れたんだ

センセーのこと
センセーって呼んでたけど…

この人がセンセーじゃなかったら…って
何度も思った

好きになった人が
たまたまセンセーで…

オレはたまたま生徒で…

オレは子供で…
センセーに迷惑かけた

少しでも大人になったら
センセー
オレのこと好きになってくれるかな…って

オレが卒業したら…
生徒じゃなくなったら…

センセー
少しでもオレに興味持ってくれるかな…って」


ダサ…オレ

必死じゃん


こんなこと伝えても迷惑でしかない


少しでよかった

センセー
少しでもオレのこと
興味もってくれたことある?


センセーはみんなの先生で
優しいのも心配してくれるのも
仕事だからで…


でもオレは違ったんだ

センセーのこと特別だった


ひとりの女性として好きになってしまった


ごめんセンセー

オレの独りよがりだった


「天ヶ崎くん…

少しじゃないよ」


サヨウナラを言おうとした時
センセーの声が震えて届いた


「天ヶ崎くん…

少しじゃなくて…いっぱい好き

待ってたのは…
ずっと待ってたのは…私だった


私、天ヶ崎くんが、好きだよ

もぉ、先生じゃないもん」


センセーが言ってくれた
夢みたいな言葉


ずっと待ってた
ずっと好きだった


センセーが


「センセー…

センセーの生徒でよかった

明日からもずっと…好きだよ」


センセーを抱きしめた


センセー
もぉ逃げないよね?


「卒業、おめでとう

ありがとう…3年間生徒でいてくれて…

ありがとう…好きになってくれて…」


オレの腕の中で
センセーはそう言ってくれた


センセーキスしたい

センセーいいよね?


センセーの唇にゆっくり近付いた

ドクン…

身体が熱くなる


「あ…ダメ…
学校だから…」


逃げられた


「卒業したし、いいじゃん」


好きって言ってくれたじゃん


「ダメ…
誰か来そうだから…」


ずっと待ってたって言ってくれたじゃん


「また子供って思った?」


結局、オレは子供だよ

センセーは大人だから我慢できるの?


「思ってないよ
前の天ヶ崎くんなら押し倒してたでしょ」


確かに…

センセーの気持ち無視して
押し倒してキスしてたとたと思う

オレ、ちょっと成長してる


「うん、たぶん…
じゃあ、明日レンレンの家行ってもいい?」


菊池が呼んでるみたいに
オレも呼んでみたかった


学校じゃなきゃいいの?
明日ならいいの?


「レンレンて…
私、実家だから、まだダメ…」


なにがダメなの?


「お母さんが心配するなら
電話してから行くけど…」


オレがこんな子供だから
家族に見せられない?


「あ、それ…
聞いたことあるセリフ」


うん
いつかセンセーがオレに言った


「ハハ…わかった?
じゃあ、オレんち来る?
実家だけど、親いないから…」


「中学生みたいなこと言わない!」


今度大学生になる予定だけど


「じゃあ、どこならキスしていいの?」