『スカートが捲れた、その時ボクは…』絶対言わないでください!番外編

センセーの首に気になる痕があった

赤いアザ
キスマーク?

センセー、カレシ?
やっぱりいたんだ

そんなの見たくなかった


「センセー、絆創膏ある?」


せっかく今日のセンセーかわいいのに
その痕だけが気に入らない


「ハイ…自分で貼れる?」


センセーからもらった絆創膏を
センセーのアザに貼った

久しぶりにセンセーに触れて
ドキドキした


「ん?なに?」


この痕付けたヤツは
ずっとセンセーと一緒にいれるんだ


「ここ、赤くなってた」


ドキドキしてズキズキする


「え、ウソ…なんだろう…」


とぼけてる?センセー


「カレシ?」


子供だけどわかるよ

ごまかさないでよ


「ぜんぜん痛くないよ」


オレの胸が痛い


「オレがヤダから…
見たくなかった、そーゆーの」


センセーだったら
最後まで先生でいてよ

そーゆーの生徒に見せるなよ


「ホントに何もないよ」


とぼけるな

センセーはそれを付けられた時
どんな顔してたのかな?

少し想像した


「オレには言えないんだ」


ホントは知りたくないけど


「あ…何もなくなかった」


やっぱり


「あった?」


言われるのも
それはそれでなんかショック


「菊池さんにこの前噛みつかれて…
だから、ぜんぜんそんなんじゃなくて…」


菊池!?

なんなの?
センセーと菊池の関係

アイツ…


「菊池でも、嫌なんだ

センセーに触らないでほしい

アイツにまで嫉妬してるとか
オレ、かっこ悪い…

菊池に言わないでね」


菊池は春からも
この学校でこの保健室で
センセーと仲良く笑ってられる


オレは…
もぉセンセーと

生徒と先生でもなくなる


望んでたことなのに
心待ちにしてたことなのに

今となっては…


「センセー、オレ…
卒業したら、もぉセンセーに会えない?」


会う理由ないもんね


「またいつでも遊びに来て…
毎年、卒業式は寂しくなるんだよね
みんなにもぉ会えないな…って…」


オレは大勢の生徒の中のひとりで
特別でもなんでもない


「菊池とは
卒業したら旅行行く約束してるのに?」


「そーだね…

天ヶ崎くん、推薦で大学行くんだってね
菊池さんから聞いたよ
頑張ってね」


ちゃんと答えてよ、センセー


頑張って…って
オレのことなんか、どーでもいいクセに


「アイツ、おしゃべり…」


菊池が羨ましい


「いろいろ楽しみだね」


センセーのいない毎日なんて
意味ない


「別に…」


ずっと先生と生徒でもよかったのかもしれない
そしたら毎日センセーに会える


「応援してるね」


もぉ先生じゃなくなるくせに
綺麗事なんていいよ

オレがどぉなったって
センセーには関係なくて

無事に卒業できて
問題児がひとりいなくなって

よかったなって思ってるでしょ