『スカートが捲れた、その時ボクは…』絶対言わないでください!番外編

卒業式を迎えた

今日がセンセーとの
最後の日になるかもしれない


いつも通り過ぎてた保健室

センセーいるかな?

今日は菊池の声は聞こえない


「センセ」


緊張して保健室のドアを開けた


「…」


センセーは何も言ってくれなかった


「よかった
センセーいた」


よかったと思ったのはオレだけ

センセーはもぉ会いたくなかったよね


「おめでとう…
卒業、おめでとう
…
3年間、よく頑張ったね」


センセーからの
先生として生徒へのはなむけの言葉

センセーは少し悲しそうな顔をした


「そんな顔しないでよ、センセー」


そんなにオレのこと嫌だった?


「センセーもよく頑張ったね
3年経ったね…
…
オレみたいな生徒がいて大変だったでしょ
辞めないでよく頑張ったね」


あの時
センセーはオレを励ましてくれたのに

迷惑掛けて、ごめん


「大変なんか…思ったことないよ」


大人はそういうふうに言うよね

嘘でもありがと
オレを傷付けない言葉を選んでくれて


「ホントに?
ならよかった
…
今日のセンセーのさ
その格好、スゲーかわいい」


いつものセンセーじゃなかった
着物みたいなヤツ着てた

オレのため?とか
前のオレなら思ってたかも


「あ、袴?
着てみたかったの」


照れたセンセーがかわいかった


「いつものセンセーと違って
なんか照れるけど…
その髪も似合ってる」


オレも照れるけど
もぉこんなこと言う事もないし

会うこともないよね…


「でも、いつもの白衣も好きだった」


好きだった

センセー好きだったよ
スゲー、好きだった


今も好き


でも伝えたらセンセーは
また困るでしょ