「別に亜玲がイケメンだから庇ってるわけじゃないんだけど。
でもたしかに亜玲ってイケメンだよね。
顔ブスに加えて性格ブスな君たちとは天と地ほどの差。
そんなんだから女子に嫌われるんだよ。
亜玲のせいじゃないから。
身の程をわきまえなって」


キレたらいつものほんわかしたイメージとはかけ離れていく。

最早、誰?って感じだけど…


精神的に相手をジワジワ追い詰め最終的に降伏させる琴音。


それは、琴音が王光で副総長を任されている理由の1つだ。


「っ……」


何も言えなくなったさっきまで威張っていたクラスメイトたち。


「とっとと散ってくれない?」


琴音の地を張るような低い声に青を通り越して白くなったクラスメイトたちは走って去っていった。