「敦なんて…大っ嫌いだー!」

同い歳の従兄、兼私の好きな人の敦に彼女がいたなんて…
そんなの聞いてない

今日わざわざ敦の学校まで行って沢山の人がいる中告白したのに…

『え…星羅、俺彼女いて…』
その言葉を聞いて私は叫び、逃げてしまった

しばらく走ってから後ろを振り返ったが、追いかけて来てる様子もない

私はそのまま泣きながら帰った

いとこだって分かっててもこの気持ちは止められなかった
好きだったの
大っ嫌いなんて嘘だよ
大っ嫌いだったら泣けないよ…

夜になってインターホンがなった

出ると息切れした敦だった
「な…何よ!」

心のどこかで期待してた
そんなことあるわけないのに…

「はぁはぁ…彼女と別れてきた」
「え…」
「星羅が俺のこと好きだと思ってなかったから…あの後すぐに彼女の所に行って別れてきた」

嘘…
「…ずっと星羅の事が好きだった」
好きの涙は大好きの涙に変わった



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