幽霊の私は好きな人にチョコを渡すこともできない

でも、久彦くんが帰ってくる前に何とかバレンタインのプレゼントを考えとかないと!

でも考えたところで何も浮かばない

そんなことをしているうちに久彦くんが帰ってきた

もう時間がない!どうしよう!
とりあえず玄関に迎えに行かなくちゃ!

「おかえり久彦く…うあぁ!」

何も無いところで足を引っ掛けてしまった

思いっきり久彦くんにダイブ…

「…ふぇぇ」

すり抜けはするものの、私の唇と久彦くんの唇は重なっていた

「ぁわっ!」

急いで顔を背けて立ち去ろうとすると…

「夕、これバレンタインのプレゼントと思っていいの?」

と言って、すり抜ける私の体を抱きしめた

感覚はない

でも、心と顔は尋常じゃないほどあつかったよ…///


♡3
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