昼休み。私は彼氏のマオと一緒に屋上でお弁当を食べていた。するとバンッと扉が開く。
「あ〜ゆちゃん!一緒にお菓子食べよお」
「なっ!あゆは俺と食べんだよ!」
私の彼氏を見て見ぬふりをし、二人は手にあるポッキーを差し出す。
「ごめんね。今マオとお弁当食べてるから」
「え〜…じゃあ、これあげるよ!はい!あ〜ん!」
え。と思いチラリとマオを見るも、無表情で私を見るのみ。
もう貰っちゃお。口を開けポッキーをくわえる。
ドンッ
パキん…
ポッキーをくれたハルが尻もちをつき、ポッキーの残りはルイの口先にあった。
「へへっ残りも俺が貰うぜ!」
残りって…唇が触れ合うくらいの分しかないよ!?
「ずるい!僕が貰う!」
そう言ったハルが私の顔に近づいてきた。
咄嗟に目を閉じる。
パキ…
ほら…触れちゃった…。
ゆっくりと目を開け、唇に触れた先を見ると
「…マオ!」
「お前ら、簡単にあゆに触れられると思うなよ?」


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