「あー美羽またサボり〜」
堂々と部活をサボって帰ろうとした私の背後から声をかけてきたのは幼馴染の琉架。
「なによ。悪い?」
「お前、最近部活来なさすぎだろ」

そんな事わかってる。でも…
「メンバーと合わないんだもん。しょうがないでしょ」

どうしたって私がいつも余り物で、大して上手くもない私は皆と同等に扱われることなんて殆ど無かった。だから私は行くことをやめたんだ。

「そう言ってるけどさ〜別に皆美羽の事嫌ってねーよ?」
「嫌われてるとかそういうんじゃないの」

居心地が悪い。単にそれだけ。私には合わないんだよ。

ん〜。と頭を抱える琉架
「美羽がサボるなら俺もサボろっと」
「は?琉架は行きなよ。上手いんだし」
「だって、どーせ美羽来ねーし」
それはそうだけど…
「もー、本当わかってねーなぁ」
「いや、分かんないよ」

「少しでも美羽と一緒にいたいんだよ」
え?
「お前が好きってこと!」


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