「夢花どの!!」

げ……また来たあのヘンテコ王子…

「夢花どの!もう新学期になってしまいましたぞ!春休みは会うという約束はどうなさったのですか!」

「あー、ごめんごめん、もう2年になったし、部活も中心になるし、会えないわ」

「そっ…そんな!!我らはお爺様達に決められた許婚どうしですぞ!?」

ざわっっ!

ちょ!最低!何なの、こんな皆がいる前で!!

「部活部活って…そんなに部活が大事なのですか!私は今すぐにでも国に連れて帰りたいのに!」

うっ…
部活が好きと言えば嘘になる。

「だ、だって…」

「私は…夢花に会いたくて会いたくて…待ちきれませんでした…。貴方に一刻も早く会いたくて…」

きゅるるん…って
そんな子犬みたいに上目遣いで見られたら何も言えないじゃないのっ//////

桜が舞い散る中、黄色い声が私達の周りを囲んでいた


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