「一年!校舎十周走ってこい!」
「「はいっ!!」」

校舎裏に差し掛かった時…

「あー!武琉サボってる〜!」
「柚葉ぁ…校舎裏くらいゆっくり走らせてくれよぉ」
「は〜?皆頑張ってんのにー!」
「うるせぇなー。
……柚葉なんか嫌いだっ!!」
「何それ!?意味わかんないし!こっちだって嫌いだもん!もう、行くよ!!」

すると私の肩を引いて振り向かされた
「えっ…」

気がついた時には武琉に抱きしめられていたのだ

「エイプリルフールって、嘘つけるの午前中だけなんだろ…さっきの…全部嘘だから…」

「え…」

「もう12時になったから…ごめん、抱きしめたりして…本気で嫌われたんじゃないかと思って…
嫌いなんて嘘だから…柚葉の事、大好きだから。」

……まってよ…武琉
私こんなに汗臭いのに…
もうすぐ皆1周終えて戻ってくるのに…


もう少しだけ抱きしめて欲しいって思うのはいけないことですか…?


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