あ!いけない!明日の課題、教室に忘れちゃった!

私は友達を待たせて、一人教室へと急いだ

走っていると
「めぐ!どこ行くの?」

家が隣で、後輩の遥真が声をかけてきた

「教室に課題忘れちゃって!じゃあね!」

友達も待たせてるし、急がないと…



教室についた

「あったあった〜」

一人で呟きながら後ろを振り返る…

「うわぁっ!」

すぐ後ろに、少し腰を屈めながら私の顔を覗き込んでいる遥真がいた

「なんでいるの!?ここ3年の教室だよ?」

「だって、めぐが俺の返事も待たずに行っちゃうんだもん」

うっ…
遥真…可愛すぎなんだよね
母性本能って言うのかな

「ごめんごめん!友達待たせてたからさ。行こ!」

廊下に出た瞬間

背中から温もりを感じた

「は…遥真!?」

「ごめん、めぐが可愛すぎて」

可愛いのはそっちだよ…!

そして、そっと耳元で

『好き』って言ってくれたんだ


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