もう何くらい殴られたり蹴られたりしたんだろう…。

体の感覚が少しなくなってきている。

でも、私がみんなを救わなきゃ…。

突然、変身の時に使った腕時計が光り出した。

これって必殺技的なのができるようになったってことかな…?

頭の中に必殺技のやり方が浮かんできた。

勝つためにはやるしかない。

腕時計の針を動かす。

「輝け、コミッティー☆シャワー」

周りからキラキラした光の粉が舞って、イルミネーションみたいで綺麗…。

それらが一筋の光になって、怪物にあたった。

「やった、」

怪物が消滅した。

でも安心することはできない、まだ5がいるから。

「次はあなたの番」

強く怒りを込めて言うと、

「絶対に倒す、アバドン様の為に…」

とつぶやき私を蹴ろうとしてきた。

どうにかその攻撃をよけ首を軽く叩いた。

すると5が意識を失った。

そのまま置いていくわけにはいかないからそっと床に寝かした。

隣に座りほっ、と息をつく。

助けられたんだ、私が…学校のみんなを。

これが長く続く戦いのはじまりだった。