異空間、イメージと全く違かった。

だってそこは…地下迷宮、つまり迷路になっていたからだ。

私は冒険系のゲームでよくある、モンスターを倒して進んでいくダンジョン的な感じだと思っていたからだ。

「こっち…うわ、行き止まりだ」

迷路がややこしい…もしくは私が方向音痴?

そのせいで、なかなか進めない。

どうしよう…、あっ!

閃いたのか…はわからないけど、良いこと思いついた!

少しでも体力をアップさせるために変身するんだ。

…それに、自分にとって最後の変身になるから。

「変身」

この衣装に身を包むのも…最後か。

悲しいけど、助けるためならこれくらい…どうってことない。

ぐるぐる歩き回った、が…まだまだ時間がかかりそうだ。

けど、頑張らなくちゃ。

そう思うけど一度座ってしまったら、疲れて立てない。

休憩するか、少しだけ目を瞑るだけのつもりが…いつの間にか寝息を立てて寝てしまった。