【side御又賢人】
朝、教室の席に着くと実沙都をみつけた。

「っ…!」

昨日のことを思い出して恥ずかしくなる。

「おはよう…みさと」

「け、けけけけんとくん…おはよう」

俺以上に緊張してるみたい…w

わざとじゃないけど恥ずかしかったからな…。

だけど少し実沙都のことを警戒している。

立ち上がるのが大変そうだった、これは先に力を使ったから。

つまり、ピンクの可能性が多いということ。

でも明らかに口調とか性格も違う。

放課後残っていた理由も、運営委員の仕事だったと言っていた。

それは嘘だと思わない。

考えれば考えるほど、わからなくなってきた。

もしピンクだったとしても、これ以上卑怯なことはしたくない。

とりあえず、加那には教えないことにした。