本当は変身を解こうと思ったけど、何か視線を感じた。

ま、まさか…イーヴィルブラック!?

いや、あり得ないと思ったがアバドンならやりかねない。

今すぐ変身を解きたいが、しょうがないので必殺技をする。

「輝け、コミッティー☆シャワー」

廊下に向かって必殺技をすると、うっという小さなうめき声がした。

「誰!」

そう言うと足音がして5がやってきた。

「ピンク…なぜ気づいた」

やっぱり、正体を探っていたんだ。

「5…、どんどん卑怯になっていく」

「っ、関係ないだろ」

一瞬悲しそうな顔をしていたのが気になった。

「詳しくは言えないけど、正体が分かれば封印されて戦えなくなるらしい」

初耳だ、そんな情報を持っているなんて。

「危なくない?」

せっかくならたくさんの情報を引き抜きたい。

「危なくはない。ただ異空間に飛ばされるだけだ。ちなみに相手の正体が分かったら、こう言えばいい。『この者の正体は、○○』ってな」

普段の5だったらこんなに言わない。

とても違和感を感じた。