沙彩ちゃんがパープルになって戦った時以来、全然イーヴィルブラックが現れなくなった。

ある意味怖い。

でも、こんな平穏な日々が続いてほしいとも思っている。

最近は放課後も少しだけ残って動画を撮影してる。

おかげでもうすぐ完成しそうだ。

「これでいい?」

「すごい…」

近くにいた優磨くんに編集したのを見てもらったのだ。

なんだかんだで一番パソコンが得意な私が編集をすることになったけど、こんなにほめてくれると嬉しくなる。

そういえば…まだ優磨くんはスクール☆コミッティーになってないんだ。

早くなってくれれば助かるのに。

こんなこと思っちゃいけないことぐらいわかっている。

でも、もし5に仲間が増えたら…想像しただけで勝てないかもしれないという不安が襲ってくる。

「みさと、じゃあ帰るね」

「ありがとう、ばいばい」

考え事をしていて引き留めてしまっていたみたい。

5もこんなふうに普通の小学生として暮らしているはずなんだよね…。

どんな奴か、会ってみたい。

どうしてアバドンに従うのか、スクールコミッティーと戦うのか知りたい。

正体も…いずれ暴かなくちゃいけない。