あれから一週間たった。

思い返すと、こっそり教室に戻るのが一番大変だったよ。

それと首もめっちゃ痛かったな…。

痕もついてたし。

親に隠すのが特に大変だった。

ちなみに今は、運営委員会に5年生を迎え入れる準備をしている。

「みさちゃん、首抑えてどうしたの?」

心の中でドキッとしてしまう。

「あ、ちょっと寝違えちゃって…」

どうにか嘘をつく。

「俺もよく寝違えるよ!」

天くんが明るくバレないようにカバーしてくれる。

「元気なのはいいことだけど、なんか意見はあるのかな?」

ちょっと怖めに沙彩ちゃんが言う。

「あっ!ドラマ風にして楽しく運営の仕事を伝えるのはどう?」

晄稀くんが珍しくいい意見を言う。

「それいいんじゃない…!」

優磨くんが納得している。

「みんなもこれでいい?」

みんなが頷き、運営委員会オリジナルドラマをすることになった。

でも、これからテーマを考えなければいけない。

「きく、ファンタジー系やりたいなぁ」

菊乃ちゃんがファンタジー系。

「断然バトル系だろ、なぁ!」

天くんはバトル系。
「いや、普通に運営委員会の日常とかでしょ」

沙彩ちゃんは日常系。

「え?そういうのでいいなら、コメディ!」

ここに、晄稀くんまで参戦、でもってコメディ。

「えっと…意見言った方がいいんだよね、じゃあミステリー」

あ、優磨くんがミステリー。

って、全然バラバラじゃん!

つい、心の中でツッコんでしまう。

でもそれが運営のいいところなんだけどね。

「あー、そしたらこんなのどう?」

私はとにかくすべてを取り入れてみる。