にこりと笑ったアイビーを見て、圭介は「アイビーさん、また何かあったんですか!?」とアイビーに近づいた。

「いえ……実は先程、世界法医学研究所の皆さんを含めてクリスマスパーティーをしないか?という話になったのですが……皆さん、どうされますか?急な話ですし……断っていただいて、構いませんよ」

アイビーの言葉に皆は少し考える。蘭と星夜は、顔を見合わせると同時に頷いた。

「私は、パーティーに参加したいです」

「俺も。デートは、昨日行ったし!」

「蘭ちゃんが参加するなら、俺も~!」

「この後、何も予定ないし……俺も参加しようかな」

そう口々に言う皆に呆れた顔をした碧子は「皆が言うなら、私も参加しようかしら」と微笑む。

「……分かりました。僕は、研究所の外で待っています。準備が出来たら、声をかけてくださいね」

そう言って研究所を出ていくアイビーを少し見たあと、蘭たちは準備をするとアイビーとともに魔法でフォルトゥナに向かった。

フォルトゥナにある館の一室で飾り付けをしていた輝一を見て、アイビーは「輝一、何やってるの?」と声をかける。

「飾り付けだよ。皆と会えるようになって、初めてのクリスマスだし、今年くらい豪華にしたいなって!」

「なるほどね」