とある冬の晴れた日。イラストレーターとして活動している冬都(ふゆと)は、今受けている分の依頼が終わってグッと体を伸ばす。
(……そういや、スケッチブックが切れかけているから買いに行かないとな)
そう思った冬都は、私服の上からコートを引っかけて同居人の兄である凛都(りんと)に一言声をかけると外に出た。
冷たい空気が、冷たい風が冬都の頬を撫でる。
ふるりと身体を震わせて、魔法で体を温めながら目的地へと足を進めた。
「……」
冬都が不意に思い出したのは、まだ冬都が高校生だった頃の、冬都を含めた7人で妖魔討伐をしていた時の記憶。
「……懐かしい、な……」
冬都は空を見上げて、息を吐き出す。皆のことを思い出していたら、冬都はフォルトゥナに行きたくなってしまい、買い物を済ませると急いで家に戻った。
「凛兄、今からフォルトゥナに行ってくる!」
冬都は、凛都の返事を待たずに異世界であるフォルトゥナに向かう。
「アイビー、依頼が落ち着いたから妖魔退治の手伝いに来たよ」
フォルトゥナの森の中にある館で暮らすアイビーに声をかけると、アイビーは「冬都、いらっしゃい」と微笑んだ。
「ちょうど、任務に行こうと思ってたところだよ。一緒にエデンまで行く?」
(……そういや、スケッチブックが切れかけているから買いに行かないとな)
そう思った冬都は、私服の上からコートを引っかけて同居人の兄である凛都(りんと)に一言声をかけると外に出た。
冷たい空気が、冷たい風が冬都の頬を撫でる。
ふるりと身体を震わせて、魔法で体を温めながら目的地へと足を進めた。
「……」
冬都が不意に思い出したのは、まだ冬都が高校生だった頃の、冬都を含めた7人で妖魔討伐をしていた時の記憶。
「……懐かしい、な……」
冬都は空を見上げて、息を吐き出す。皆のことを思い出していたら、冬都はフォルトゥナに行きたくなってしまい、買い物を済ませると急いで家に戻った。
「凛兄、今からフォルトゥナに行ってくる!」
冬都は、凛都の返事を待たずに異世界であるフォルトゥナに向かう。
「アイビー、依頼が落ち着いたから妖魔退治の手伝いに来たよ」
フォルトゥナの森の中にある館で暮らすアイビーに声をかけると、アイビーは「冬都、いらっしゃい」と微笑んだ。
「ちょうど、任務に行こうと思ってたところだよ。一緒にエデンまで行く?」