それでもその夜は最高だった。

彼女のオフの姿を見ることができ、手料理を食べられ、一緒に映画を観たのだから。

まるで恋人同士になったような錯覚に陥いると同時、夢を見ている気分にもなった。

そのため翌日、彼女がキッチンで調理をする姿を見た時には、現実であることに喜んだ。

接近できたことが嬉しくてたまらない。

一目惚れから入った恋。

だが、彼女の内面も知り、改めて好きになった。


早く振り向いてくれないだろうか__
今も彼女の横顔を盗み見て密かに祈った。