『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話

「ねー、センセー…」



「ん?なに?」



今日の昼休みも
天ヶ崎くんは保健室にいます



「センセー、最近いつキスした?」



え!?キス?



「個人情報、プライベートは答えません!
だいたいそんなの
生徒が先生にする質問じゃないでしょ」



って…最近いつした?


最近ていう単位ではしてない



「昨日でしょ」



「え!」



したっけ?

誰と?

してない、してない



「オレは昨日
センセーとキスした…夢みた」



はい?



「もぉ!大人をからかわない」



なめられてるな、私



「他にも…いろいろしたよ
だから、夢じゃなきゃいいな…って…」



「まったくどんな夢みてるの?」



この年齢の男の子は仕方ないか


でも私じゃなくていいでしょ



「オレの夢の通りにしてみる?」



「えっ!」



男子高校生の冗談に
ちょっとドキドキする



「生徒とか先生とか…
大人とか子供とか…
関係なくない?
別にいいじゃん
何がダメなの?」



何が言いたいの?

天ヶ崎くん



「もぉ、そろそろ授業始まるよ
具合悪くないなら教室戻りなさい」



居心地いいからじゃなくて

完全に揶揄いに来てるよね



「教えてよ、センセー」



「先生も、わかんない
私もそぉ思ったことあるから…
誰か教えてほしい

でも、そんなこと思うのは子供なんだよ
天ヶ崎くんも大人になったら
ダメなことって気付くよ」



そんなこと生徒に言って

私もまだ子供かも



今でも思うもん

城田先生が先生じゃなかったら…

城田先生が結婚してなかったら…って



「それなら
大人になんかならなくていいや…

ダメなことって、わかりたくない

わからなくていい」



「うん、でもね
嫌でも大人になるし
嫌でもわかる時がくるから…」



大人の立場から

先生の立場から



私にも言いたい

大人になりなさい



「なんかオレ、寒気してきた
熱あるかな?
センセーはかってよ」



都合悪くなると
子供はそーやって話をそらす



「体温計いる?」



「センセーの手がいい」



「大人を揶揄わない!
天ヶ崎くん、教室戻りなさい」